2021年8月22日2 分

ハスクバーナ 550XP クランクケースのベアリング嵌合部摩耗修理

最終更新: 2022年4月11日

ハスクバーナ 550XP 不具合の事例

使用中にエンジンが吹き上がってエンスト、始動不能になったそうです

オイルシールが抜けたかなと思いながらフライホイールを外すと・・・

550XP フライホイール側オイルシール抜け出し

何か変ですね・・・(@_@;)

550XP クランクシャフトベアリング外輪に隙間?

ベアリング外輪(アウター)が滑ってますw

クランクシャフト フライホイール側ベアリング外輪にクリープ発生で

クランクケースのベアリング嵌合部が摩耗

損傷具合と機体年齢を考えると買い替えをお勧めするところなのですが、

50ccクラスの国内在庫が枯渇しているので修理することに・・・

確実な修理をするにはクランクケースの交換なのですが高額な修理も避けたいのでメタルロックを使用します

ベアリングを洗浄後、外輪とケースの隙間にメタルロックを注入(気温が高く硬化が早いので手早く)全体に行き渡ったら加熱して硬化

ベアリング外輪へメタルロック充填

オイルシールとベアリングのインナー側も保険で塗布

550XP ベアリング内輪とオイルシールアウターへメタルロック塗布

念の為、完全硬化に一晩置いてから組み立てて試運転

何事もなかったかのようにエンジンが掛かってくれました∑d(≧▽≦*)!!

ベアリング外輪のクリープ(円周方向の滑り)とクランクシャフトが摩耗する内輪のクリープは原因が前回とほぼ同じと考えられます

  1. エアフィルターの目詰まりやオイルシールの劣化

  2. オイルシールからエアを吸い込むようになる

  3. おが屑などの微細な粉塵が入り込んでベアリングが回りにくくなる

  4. べリングが高速回転について行けず嵌合部が滑り出す

だと思います

応急処置的な修理で耐久性は未知数なところもありますが一先ず修理完了です

v(*'-'*)oォヶォヶ♪

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