2023年9月16日2 分

STIHLチェンソー スターターの部品交換

STIHLチェンソー スターターの中の主要部品はご使用の頻度によって摩耗が進んでいきます

主に次の3点の部品は定期的な交換をお勧めします

スプリングクリップ(ポールの出し入れとローターの外れ止め)

 ※【重要】摩耗が進んで切損するとスターター全体の破損に繋がります

 ※ローターなどの外れ止めを兼ねてスターターポスト(軸)上部の溝にはめ込んであります

 

ポール(ラッチになる部分)

 ※ペグ(出っ張った部分)がスプリングクリップに接してすり減るため

定期的な交換が必要です

ワッシャ

 ※スプリングクリップとロープローターの隙間を保ち動きを良くします

スターターはフライホイールの内側に位置しているため、一度ゴミが入り込むと自然には出てこない構造になっています ⇒ 過去記事

定期的な清掃が長持ちの秘訣です

準備するもの

ラジオペンチ(ピンセット状の形状の工具が使いやすいと思います)

ピンセット型ラジオペンチ

交換手順

1.チェンソー本体からスターターを取り外します

2.ロープをローターから外してテンションを緩めます

⇒ ロープだけを交換する場合 ⇒7.へ

ロープをローターから外してテンションを緩めます

3.スプリングクリップを取り外します

スプリングクリップを取り外します

4.ポール・ワッシャーを取外します

ポール・ワッシャーを取外します

4.ロープローターが傷んでいれば交換します

※リワインドスプリングが飛び出さないように気をつけて下さい

※ロープも傷んでいるときはここでローターに取り付けると楽に作業できます

ロープやロープローターが傷んでいれば交換します

5.ポールやワッシャを取り付けます

ポールやワッシャを取り付けます

6.スプリングクリップを取り付けます

※ポールのペグをスプリングクリップの内側になるように位置合わせをしてから

半円状の部分を溝に入れます

ポールのペグをスプリングクリップの内側になるように位置合わせをしてから半円状の部分を溝に入れます

スプリングクリップの直線部分を溝にはめ込みます

スプリングクリップの直線部分を溝にはめ込みます

7.ロープローターを巻いてリワインドスプリングにテンションを掛けます

※スターターを引いた時にロープローターが回転する方向と同じ方向に

3~4回ローターを回します

ロープローターを巻いてリワインドスプリングにテンションを掛けます

8.動作確認 引っ張ってみてポールが出し入れされるか確認します

スプリングクリップ反転の罠

クリップが反転していると正常に動作しません

左:正常 右:反転

わかりにくいかも知れませんが直線部分が下に潜っています

この状態で組み立てるとポールが元の位置に戻らなくなります

スターターの相手・フライホイール側に大鋸屑が溜まっていると部品寿命が短くなりますのでスターターを取外した際はフライホイール側も掃除してください

⇒スチールチェンソー プロ機のスターターが脆弱!?な件

⇒スチールチェンソー スターターの掃除

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